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アジア最大の格闘技「ONE」、投資マネーで急成長
3月31日、日本で初開催

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2019/2/28 6:30
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アジアで急成長しているスポーツイベントが日本に初上陸する。3月31日に東京・両国国技館で開催される総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」だ。8年前にシンガポールで産声を上げて以降、東南アジアや中国に市場を拡大、今や米国に本拠を置く総合格闘技の最高峰「UFC」と勢力を二分する存在ともいわれる。数々のイベントが生まれては消えていった、栄枯盛衰の激しい日本のプロ格闘技界とは何が違うのか。イベント準備で来日したONEチャンピオンシップの最高経営責任者(CEO)、チャトリ・シットヨートン氏にONEの理念やビジネス戦略を聞いた。

ONEは柔術やムエタイ、テコンドーなどアジア発祥の格闘技から選手が集まっている(2018年8月のマニラ大会)=ONE Championship提供

ONEは柔術やムエタイ、テコンドーなどアジア発祥の格闘技から選手が集まっている(2018年8月のマニラ大会)=ONE Championship提供

「欧米にも負けぬイベントに」

「日本には柔道、空手に合気道がある。韓国はテコンドー、中国は武術太極拳に散打、タイならムエタイ……。アジアにとって、マーシャルアーツ(格闘技)は最も大切な文化だ。しかもアジアには40億を超える人が住んでいる。これまで我々は米バスケットボールNBAやサッカーの欧州チャンピオンズリーグなど、欧米発のスポーツを"輸入"して楽しんできたけれど、アジアの格闘技が一つになったら、欧米にも負けないスポーツリーグ(イベント)ができると思った」

こう熱い口調でONE旗揚げの理由を語るチャトリ氏は1971年生まれ(生年月日は非公表)で、日本人の母とタイ人の父を持つ。自身も34年間、タイのキックボクシング「ムエタイ」に慣れ親しんできたという。と同時に、チャトリ氏は米ハーバード大学院でMBA(経営学修士)を取得したビジネスマンでもある。2年前の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビュー記事などによると、これまでインターネット系のスタートアップ企業立ち上げに参画したり、ヘッジファンドでビジネスキャリアを積んだりしてきた。

チャトリ氏は「3年後には毎週末、アジアのどこかでイベントを開催しているまでになりたい」と目標を語る

チャトリ氏は「3年後には毎週末、アジアのどこかでイベントを開催しているまでになりたい」と目標を語る

「ネーミングにはナンバーワンの格闘技団体になるという目標と、我々(アジア人)は一つという思いを込めた」というONEは、2011年にシンガポールで第1回イベントを開催した。12年以降、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、ヤンゴン、バンコクなど東南アジア各国の大都市や上海、広州、マカオなど中国市場にも進出。昨年は9都市で21イベントを開催した。「多くの会場で1万~2万人の観客が集まる」とチャトリ氏。今年は3月31日と10月13日の2度の東京開催を含め、全12都市45イベントを予定する。「3年後には1年の毎週末(全52週)にアジアのどこかでONEのイベントが行われているようにするのが目標だ」とチャトリ氏は語る。

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