2019年3月19日(火)

稲盛財団、基礎研究の若手支援 1000万円を10年間

地域総合
関西
科学&新技術
2019/2/25 15:00
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稲盛財団(理事長=稲盛和夫・京セラ名誉会長)は25日、基礎研究に取り組む50歳以下の若手研究者を支援するため、「稲盛科学研究機構フェローシッププログラム」を設立すると発表した。挑戦的な研究を長期的な視野で支援するため、フェローに選ばれた研究者には年間1000万円の研究費を10年間(総額1億円)にわたって助成する。

稲盛財団は若手研究者の挑戦的な研究を長期的な視点で支援する(写真は稲盛科学研究機構の機構長に就く中西重忠・京都大学名誉教授)

研究費助成に加え、同機構の機構長を務める中西重忠・京都大学名誉教授ら運営委員会のメンバー6人がメンター役となってフェローの研究を支援する。3年目と6年目に中間審査をするが、じっくりと研究が進められるように毎年の研究報告は求めない。

初回のフェローは2020年春に決定する予定。フェロー同士の交流を活発にする狙いもあり、当面4年間は2人ずつ選出する。国籍は問わないが、日本の大学・研究機関に所属する研究者で、大学なら准教授以上が対象。初回は「量子」に関する研究がテーマだ。

稲盛財団は科学や芸術の発展に貢献した人物に贈る「京都賞」の運営に加え、これまでも、毎年50人の若手研究者にそれぞれ100万円を贈呈する研究助成を行ってきた。19年に財団設立35周年を迎えることもあり、日本の科学をリードする人材を育てる新たな試みに取り組む。

国立大学の運営費交付金削減などを背景に日本の基礎研究の弱体化に警鐘を鳴らす声は多い。ノーベル賞を受賞した大隅良典氏や本庶佑氏が若手研究者支援のための財団や基金を設立するなどの動きも出ている。

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