2019年5月24日(金)

JR中央線一時ストップ 28万人影響、入試繰り下げも

2019/2/25 7:20 (2019/2/25 11:55更新)
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JR中央線で25日早朝、停電が発生し、中央線と総武線の一部区間で4時間以上にわたって運転を見合わせた。主要駅では入場規制が行われ、改札に通勤客らが殺到。25日は国公立大2次試験の前期日程の初日で、大学は試験開始時間を繰り下げるなど対応に追われた。「情報がない」「間に合うのか」。試験直前の混乱に受験生から戸惑いの声が漏れた。

試験開始の繰り下げを伝える看板を設置した東京外大の試験会場(25日午前、東京都府中市)

試験開始の繰り下げを伝える看板を設置した東京外大の試験会場(25日午前、東京都府中市)

25日午前4時58分ごろ、JR中央線の神田―四ツ谷間で、停電が発生した。この影響で、中央線の東京―新宿間、総武線の西船橋―三鷹間で上下線の運転を見合わせた。同9時半までに全線で運転を再開したが、ダイヤが大幅に乱れた。JR東日本によると、177本が運休、91本に遅れが生じて影響人員は約28万人に上った。

東京消防庁によると、25日午前4時56分ごろ、東京都千代田区飯田橋3のJR中央線水道橋駅近くの線路脇で、鉄道保守用の資機材から発火。台車など約2立方メートルが燃え、約1時間20分後に消火した。

JR東日本や警視庁によると、25日未明、同駅近くで高架橋の改良工事をしていた。研磨など火花が出る作業をしていたという。作業員は火災を防ぐため防火シートを使用。作業後、シートを資機材と一緒に線路脇に置き、午前4時すぎに現場を離れたが、シート内に火花が残っていて発火した可能性があるという。

この火災で資機材の近くを通っていた鉄道の信号に電力を送るケーブルが燃えたため、停電が起きたとみられる。

JR東日本は御茶ノ水駅や水道橋駅など12駅で一時入場を規制した。

火災の現場を調べる消防隊員ら(25日午前、東京都千代田区)

火災の現場を調べる消防隊員ら(25日午前、東京都千代田区)

25日は国公立大の2次試験の前期日程初日。中央線と総武線の沿線などにある各大学では試験開始時間を繰り下げるなど、対応に追われた。

東京大は予定通り午前9時半から開始する一方で、遅刻した受験生のために別室を用意して対応。東京工業大も同様に同9時半から予定通り試験を開始した上で、遅刻者のために同10時半から別室で受験を実施した。

東京学芸大は同10時、東京医科歯科大と東京農工大は同10時半、東京外国語大は同11時、一橋大は同11時半からと、いずれも1時間繰り下げて試験を開始した。千葉大は学部ごとに開始時間が異なり、全学部で1時間繰り下げた。東京芸術大も一部の学科や専攻で30分~1時間繰り下げた。

一橋大の広報担当者は「予定時間に到着している受験生も多く、長時間待たせて迷惑をかけることもできなかった」と難しい判断を迫られたことを明かした。

利用客で混雑するJR中野駅(25日午前、東京都中野区)

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