EU大統領「英議会多数が支持する提案を」 メイ英首相と会談
【ブリュッセル=森本学】メイ英首相は24日、欧州連合(EU)とアラブ連盟の首脳会議に出席するため訪れているエジプトの都市シャルムエルシェイクで、トゥスクEU大統領と個別会談した。「合意なき離脱」を回避するための打開策への道筋は今回も見いだせなかった。欧州メディアによると、会談ではトゥスク氏がメイ氏に対し、英議会で多数の支持を得られる道筋を早急に明示にするよう求めた。

欧州メディアがEU関係者の話として伝えたところによると、メイ氏は離脱協定案の是非を問う英議会での採決を3月12日まで延期する方針などを改めてEU側へ説明した。一方、トゥスク氏はEU首脳が離脱問題を協議するためには「英国で多数を得られる」ような提案を英側が示すことが条件になると強調した。
これに関連して、オーストリアのクルツ首相は24日、シャルムエルシェイクで記者団に、英議会が3月はじめまでに離脱協定案を承認できない場合は3月29日(英時間)の離脱日を延期したほうが良いと訴えた。