2019年8月22日(木)

血管形成タンパク質を特定 兵糧攻めでがん縮小

2019/2/24 16:47
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血管の管状構造を形成するタンパク質を特定したと、鳥取大の尾崎充彦准教授(腫瘍病理学)らのチームが24日までに発表した。このタンパク質は「MTA1」で、がんを移植したマウスに、MTA1を作れなくする物質を投与すると、がんに栄養を供給する血管の形成が抑えられ、がんが小さくなったという。

尾崎准教授は「兵糧攻めでがん細胞を死滅させる手法。血管は多くの種類のがんに必要で、より幅広いがんの治療に応用できる可能性がある」と期待する。

チームによると、がんでは新たな血管が多数作られ、栄養や酸素を得て、がんが大きくなる。

研究では、がんに多く含まれ、転移や悪化に関わるとされるMTA1の血管での役割に注目。遺伝子を操作してMTA1ができないようにしたマウスの血管の細胞を培養した結果、管状構造が形成されず血管ができなかった。

さらに、ヒトの膵臓(すいぞう)がんを移植したマウスに、MTA1を作れなくする物質を投与した実験では、がん細胞の数が約50分の1にまで減った。がんを取り出して調べると、新たな血管が、がんの内部まで入り込んでいなかった。

成果は国際専門誌電子版に掲載された。〔共同〕

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