フィリピン中銀総裁ネストル・エスペニリャ氏が死去

2019/2/24 10:25
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの中央銀行は24日、ネストル・エスペニリャ総裁ががんのため23日に死去したと発表した。60歳だった。エスペニリャ氏は2017年7月に副総裁から総裁に就任。インフレの抑制や銀行の経営健全化などに手腕を発揮した。中銀は副総裁から総裁代行を選任した。

死去したフィリピン中央銀行のエスペニリャ総裁(17年10月)=ロイター

中銀は24日の声明で「1年以上にわたり、がんで闘病していたエスペニリャ総裁が23日、家族に見守られ死去した」と発表した。エスペニリャ氏は舌がんを患い入院。最近は中銀の会合などには出席せず、病床から議事を指揮していた。

中銀は緊急会合を開き、ドゥテルテ大統領が新たな総裁を選ぶまで、シド・アマドール副総裁を総裁代行にあてることを決めた。アマドール氏は3人いる副総裁のうちの1人。

エスペニリャ氏は1981年に中銀に入行。銀行の監督部門などを歩み、外国銀行の参入自由化などの改革に取り組んできた。17年にアマンド・テタンコ氏が任期満了で退任した後を引き継ぎ、総裁に就任。中銀の役割はインフレをコントロールし、銀行経営の健全性を高めることだと話していた。

フィリピンは18年に入って食品などの価格が急ピッチで上昇。3月以降は政府のインフレ目標(2~4%)の上限を超えた。9、10月には6.7%となり、現行の12年基準では最も高い水準となった。中銀の金融政策委員会は5~11月に開いた5会合続けて利上げを実施。19年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比4.4%となり、インフレは落ち着きつつある。

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