2019年5月25日(土)

米中、3月にも首脳会談 関税上げ延期検討

2019/2/23 5:09
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【ワシントン=河浪武史】トランプ米大統領は22日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と3月中にも会談し、貿易問題で最終合意をめざすと表明した。同日までの閣僚級協議で、中国は米国製品の輸入を拡大して人民元安誘導を制限することなどで合意。トランプ氏は3月2日に予定していた中国製品の関税引き上げを「先延ばしも検討する」と述べた。

22日、米ホワイトハウスの大統領執務室で面談するトランプ大統領(左)と中国の劉鶴副首相(手前の左から2人目)ら=AP

両国は22日までの予定だった閣僚級協議を2日間延長し、知的財産権の保護など中国の産業政策をめぐって継続交渉する。トランプ氏は22日、訪米中の劉鶴・中国副首相と会談して「習氏と近く会談し、残った案件を議論する」とも述べた。トランプ氏によると、同氏が別荘を持つ米フロリダ州で3月中に首脳会談を開く方向だという。

トランプ米政権は3月1日を期限とする貿易協議が不調に終われば、翌2日から2000億ドル分の中国製品の関税を引き上げるとしてきた。ただ、トランプ氏は交渉が合意に近づけば関税引き上げを先延ばしすると示唆し続けており、22日も記者団に「今後数日で協議が進展すれば、交渉を延長して関税引き上げの延期を検討する」と述べた。交渉の延長期間は「1カ月か、それ以下になる」と指摘した。

22日までの閣僚級協議では、貿易不均衡の解消や人民元相場の管理をめぐって一定の前進があった。ムニューシン財務長官は22日、記者団に「為替問題をめぐって最終合意に達した」と表明。中国の輸出攻勢につながる人民元安誘導の大幅な制限などで合意したもようだ。

米中交渉筋によると、中国が今後6年間で米国製品の輸入を1兆ドル規模で積み増すことでも合意した。米国は年3800億ドルにのぼる対中貿易赤字の削減を要求。中国は液化天然ガス(LNG)や大豆、半導体など具体的な品目ごとに輸入の数値目標を提示し、米国側の一定の理解を得た。

ただ、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表ら対中強硬派は、中国の産業政策の抜本見直しを求めており、最終合意は持ち越した。知財保護など一部では前進があったもようだが、中国は産業補助金の大幅な削減などには応じていない。ライトハイザー氏は「引き続き障壁は高い」と述べ、2日間延長した閣僚級協議で中国に一段の譲歩を求める考えだ。

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