2019年8月19日(月)

ボリビアで反大統領デモ、「ベネズエラ化」に懸念

2019/2/23 0:33
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【サンパウロ=外山尚之】南米の資源国ボリビアで反米左翼のモラレス大統領に抗議する大規模なデモが広がっている。モラレス氏は4選を禁じる憲法の規定を事実上無視して10月の大統領選に出馬する意向を示しており、ベネズエラのような政権の強権化を懸念する声が広がる。

21日、モラレス大統領に抗議する市民(ボリビア中部サンタクルス)

21日、サンタクルスの反政府デモには数万人が参加したとみられる

「我々はベネズエラのような独裁者を求めていない!」。市民団体や野党などの呼びかけで、21日には主要都市でデモが繰り広げられた。経済都市サンタクルスでは数万人の市民が「ボリビアはNOと言っている」という標語を掲げて市中心部を練り歩いた。

2016年の国民投票で大統領の4選を可能にする憲法改正が否定されたにもかかわらず、モラレス氏は憲法解釈で出馬は可能と主張。昨年末に同氏の影響下にある最高選挙裁判所が出馬を認める判断を下したのを機に、市民の間に反発が広がった。

06年に先住民として初の大統領に就任したモラレス氏は、天然ガスなどの価格上昇もあり、任期中に平均年約5%の経済成長を維持してきた。低所得者への所得再配分を進め、人口に占める極度の貧困層の割合は38%から15%に大幅に低下した。

一方、外交では反米左派陣営の一角を担い、モラレス氏は現在もマドゥロ政権を支持する。天然ガス権益の強制国営化など強引な政治手法もベネズエラを参考にしたものだった。13年にわたる長期政権で強まってきた強権志向への不満が、再選問題を機に噴出した。

有力紙パヒナ・シエテによる1月の世論調査では、10月の大統領選に向けたモラレス氏の支持率は32%で、右派のメサ元大統領と同率で並ぶ。決選投票になれば野党票を集められるメサ氏が優勢との見方もある。

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