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米国進学、アメフト最高峰へ 日本の高校生が開いた道
ドーム社長 安田秀一 米国の学生スポーツ(上)

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2019/2/28 5:40
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伊藤玄太選手は日本の高校から米国の大学に進学し、NCAA1部でアメフトをプレーした(右から2人目)

伊藤玄太選手は日本の高校から米国の大学に進学し、NCAA1部でアメフトをプレーした(右から2人目)

米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店、ドームで社長を務める安田秀一氏の連載コラム。前回(「学生のメリット見えない 大学スポーツ統括組織の謎」)は米国の学生アスリートがいかに恵まれているかを指摘しましたが、それは選ばれた学生だけに許された環境でもあります。今回は、ある日本人学生の挑戦を例にとりながら、米国の大学スポーツの実像に迫ります。

◇   ◇   ◇

ドーム社長の安田秀一氏

ドーム社長の安田秀一氏

アメリカンフットボールの伊藤玄太選手をご存じでしょうか。

日本のメディアではあまり取り上げられていませんが、NCAA(全米大学体育協会)1部のハワイ大学でランニングバック(RB)としてプレーしていました。昨年12月22日のハワイボウルに出場して3度ボールを持ち、2回のランで8ヤード、1回のパスレシーブで6ヤードを記録しました。

アメフトに詳しい方なら、これだけで「すごい」と称賛するはずです。彼はNCAA1部校でボールキャリーの記録を残した初めての日本人選手でした。しかもレギュラーシーズンで好成績を挙げたチームだけが出場するボウルゲームが舞台。偉業といっていいでしょう。

伊藤選手には大学卒業後の今年1月、ドームキックオフパーティーに登場してもらいました。困難な道に挑戦し、結果を出している若者の存在を、特に若い世代に知ってほしかったからです。

このコラムでは伊藤選手の挑戦を例に、米国の学生アスリートがスポーツについて、人生について、どう考えながら学生生活を過ごしているのかなどを紹介したいと思います。そして、自分の進路を思案している日本の学生たちが、視野を広げ、さまざまな選択肢が存在することに気づいてくれたらうれしいです。

■「セカンドチャンス」つかむ

伊藤選手は法政二高出身。僕の後輩でもあります。身長166センチメートルと小柄ですが、高校生当時から足が抜群に速いRBでした。卒業後はそのまま法政大学に進むかと思ったら、本場米国のカレッジフットボールを目指して、2013年に渡米しました。とはいえ、NCAA加盟校に入学できたとしても簡単にはチームに加わることはできません。

日本の大学運動部の多くは希望すれば誰でも入部できますが、NCAAの学生アスリートになるには、コーチからのスカウトや入学後のトライアウトで実力を認められる必要があります。チームの選手数の上限が決められているためで、人気の高いフットボールやバスケットボールに限ったことではありません。

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