北海道で震度6弱 「まだ続くのか」「パニックに」

2019/2/21 22:47 (2019/2/22 0:40更新)
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昨年9月6日未明に発生した北海道地震の被災地を再び大きな揺れが襲った。「前の地震を思い出して怖かった」「まだ続くのか」。21日夜に起きた震度6弱の揺れに仮設住宅で暮らす住民や役場の職員らは声を震わせた。地下鉄が運行を停止した札幌市では寒空の下、タクシーやバスを待つ人が長い行列を作った。

 札幌市中心部でタクシーを待ち、列を作る人たち(21日午後10時23分)=共同

昨年9月の地震で震度7を観測し、土砂崩れで36人が犠牲になった厚真町。21日夜は震度6弱の揺れを観測した。

「大きく、長い揺れだった」。同町の女性(39)は仮設住宅で家族で過ごしていたが、揺れとともに壁の一部がはがれ、棚の中の物が落ちてきたという。「久しぶりの大きな地震でパニックになって、身を隠すこともできなかった」

コメなどを栽培する50歳代の男性の自宅は大きな被害がなかったものの、本棚にあった書籍が床に散らばるなどした。

昨年の地震では近くの山で大規模な土砂崩れが起き、自らの水田にも土石流が流れ込んだ。男性は「早く状況を確認しなければ……」と心配そうにつぶやいた。

同町の役場には職員らが参集。総務課の女性職員は「去年の揺れよりは小さかったが、それ以来では一番大きい」と驚く。車で役場に向かうまでに、道路が波打っているのを見たという。「これから職員が見回りに出る」と慌ただしく語った。

同町東隣のむかわ町は震度5強を観測。同町総務企画課の森永陽一朗さん(36)は自宅で数十秒にわたり突き上げられるような縦揺れに見舞われた。揺れの最中には一時停電したという。

「昨年9月の地震を思い出して怖かった。最近は目立った余震がなかったため驚いた」と話し、「翌朝以降に目立った被害が見つかる可能性がある。気を抜かず警戒を続けたい」と力を込めた。

札幌市中心部の繁華街、ススキノ地区では地震後に札幌市営地下鉄が全線で運行を停止した。タクシー乗り場の列に並んでいた北海道石狩市の女性(23)は「1時間以上待っているがタクシーが来ない。歩いて帰れる距離じゃないのに……」と不安そうに話した。

国土交通省によると、新千歳空港では22日午前0時現在、200人前後の利用客が足止めされている。

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