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アルタエロス、飛行船使った4G基地局を正式発表

日経クロステック

米国マサチューセッツ州に拠点を置く通信インフラ関連ベンチャー企業のアルタエロスは飛行船を使った世界初の空飛ぶ基地局「SuperTower ST200」を開発したと、2019年2月12日に発表した。ニューハンプシャー州南部にある同社研究開発センターでの初期テストを完了し、既に商用利用可能なレベルにまで達しているという。

SuperTower ST200は、自律飛行する飛行船をソフトウエアでコントロールすることで、いかなる天候や環境下でも定位置を保つ。地上と複数本のロープで接続することで、電力を確保し、データを入手する。無線機やアンテナ類を従来の基地局の4倍以上の高さに配備できるので、従来の基地局よりはるかに広い範囲をカバーできる。初期テストでは、スウェーデンのエリクソン製4G LTE対応無線装置6台と米Matsingの高利得レンズアンテナ3台を搭載。丘の上や森の中など、従来の基地局では届かなかった場所での高解像度動画ストリーミング配信に成功したとしている。

現在、特に地方においては、利用者数に比べてネットワーク設置に膨大な費用がかかることから、十分なサービスが提供できないという問題がある。18年に発表された米国連邦通信委員会の「Broadband Deployment Report」でも、全米で2400万人以上がいまだにブロードバンドサービスの提供を受けられていないとの報告がある。アルタエロスによると、今回の飛行船を使った基地局を採用することで、従来、地方へのネットワーク展開時に必要とされていた基地局数を9割以上も減らし、迅速かつローコストでのサービス提供が可能になる。同時に地方への5GやあらゆるモノをネットにつなげるIoTといった新技術導入を促進するとしている。

アルタエロスにはソフトバンク三菱重工などが出資している。

(ライター 加藤静子)

[日経 xTECH 2019年2月20日掲載]

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