2019年5月27日(月)

はやぶさ2、降下開始 「りゅうぐう」に22日着陸へ

2019/2/21 13:10
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日午後1時すぎ、探査機「はやぶさ2」を小惑星「りゅうぐう」へ降下させると発表した。待機中の高度20キロメートルから徐々に高度を下げ、22日午前8時ごろの着陸を目指す。地球から約3億キロメートル離れた小惑星の探査が最初のヤマ場を迎える。

当初、午前8時ごろに降下を始める予定だったが、姿勢制御プログラムのデータが想定と違うことが見つかった。設定値を見直すとともに、22日午前の着陸時間を守るために戦略の練り直しを迫られた。降下開始は5時間も遅れ、21日午後1時すぎにずれ込んだ。速度を予定よりも上げて挽回するが、着陸に支障はないという。

りゅうぐうは直径900メートルの大きさ。着陸地は、赤道付近の岩に囲まれた半径3メートルの円内に決まった。はやぶさ2は太陽電池パネルを広げると幅が約6メートルになり、「20キロメートル上空から甲子園球場のマウンドに降りる精度が必要」(JAXA)という。

21日からの降下が順調に進めば、22日午前に高度500メートル付近で最終降下に入るかどうかの判断を下す。はるか遠くの小惑星は地球とのやり取りに片道約20分はかかる。直前の操作は地球からの指示では間に合わず、高度500メートルより低い高度は自動運転に切り替え、22日午前8時すぎには着陸する予定だ。

はやぶさ2の降下を控えた管制室(21日午前6時半ごろ、神奈川県相模原市のJAXA)=JAXA提供

はやぶさ2の降下を控えた管制室(21日午前6時半ごろ、神奈川県相模原市のJAXA)=JAXA提供

はやぶさ2は着陸時、筒状の装置を地表に押し付け、岩石を拾い上げる。数秒間の滞在ですぐに離れ、通常の待機位置の高度20キロメートルに戻る。

2019年末にりゅうぐう周辺を離れるまでに、今回を含む2~3回の着陸を試みる。岩石は2020年末に地球へ持ち帰る。

惑星になりきれなかった小惑星は、太陽系が誕生した46億年前の痕跡を残すとされる。その中でも、りゅうぐうは、生命誕生の謎に迫る有機物や水分を含む岩石が多いとみられている。岩石が含む有機物や水分を詳しく調べれば、太陽系の成り立ちのほか、地球に生命がどうやって誕生したかなどの謎が解明できると期待されている。

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