経産相、キャッシュレス決済に上限も ポイント還元
世耕弘成経済産業相は20日の衆院予算委員会で、10月の消費増税に伴う中小店舗でのキャッシュレス決済によるポイント還元制度を巡り「不正防止の観点から、1回で多額という青天井(の決済)はない」と指摘した。一度に決済できる金額などに一定の上限を設ける可能性を示したものだ。国民民主党の後藤祐一氏への答弁。
世耕氏は「セキュリティーの観点から何らかの一定の上限ルールを設けてもらうよう、予算の執行にあたって各決済事業者と話し合っていきたい」と述べた。
キャッシュレス決済のポイント還元ではクレジットカードなどを多く使う経済的に余裕がある世帯への恩恵が大きくなるとして野党は反発している。
政府は10月に消費税率を8%から10%に引き上げるのに伴い、買い物や飲食した際の代金を現金を使わずにクレジットカードや電子マネーなどを使ったキャッシュレス決済にした消費者にポイントを還元する。