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ユーグレナとデンソー、バイオ燃料事業で提携

ユーグレナの農学的知見とデンソーのエンジニアリング技術で、バイオ燃料の実用化を目指す。

バイオスタートアップのユーグレナは20日、微細藻類の活用でデンソーと包括提携すると発表した。デンソーの微細藻類の培養施設で作られた藻を、ユーグレナのバイオ燃料を精製する実証プラントで原料として使う。ユーグレナは藻をデンソーから調達し、量産に向けた体制を構築する。

「ユーグレナだけではたどり着けない未来に、デンソーと一緒に取り組んでいく」。ユーグレナの出雲充社長は同日の共同発表会で、こう述べた。ユーグレナの持つ微細藻類の農学的な知見とデンソーのエンジニアリング技術を組み合わせ、バイオ燃料や食品、化粧品など幅広い分野で事業化に向けて協力する。

今回の提携で最も重視するのはバイオ燃料だ。ユーグレナは2020年に国産バイオジェット燃料を使った有償フライトの実現を掲げている。

デンソーの培養施設で作られた藻「コッコミクサKJ」をユーグレナのバイオ燃料を精製するプラントで原料として使う。これまではミドリムシから搾った油と廃食油でバイオ燃料を作っていた。収穫量が天候に左右され、生産量にも限界があることが課題だった。

ユーグレナは18年10月に完成させたバイオ燃料の実証プラントの2千倍にあたる年産25万キロリットルの商業プラントの建設を予定している。「ベンチャーの力で国産バイオ燃料事業を産業として確立させるには限界がある」(出雲氏)とみて、デンソーのエンジニアリング技術を有効活用する。

両社がバイオ燃料の開発に向けて協力する背景には国際民間航空機関(ICAO)が21年から始める二酸化炭素(CO2)の排出規制がある。20年のCO2排出量を基準に、基準値以上を排出する場合には排出枠を購入しなければならない。

国内ではバイオジェット燃料を使った飛行は試験段階にとどまる。先行する世界各国との差を縮めるためジェット燃料の量産に向けた準備を整え、実証段階から抜け出すことが求められている。

(坂本佳乃子)

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