ユーグレナとデンソー、藻由来の燃料量産で提携

2019/2/20 20:00
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バイオベンチャーのユーグレナとトヨタ自動車グループのデンソーは20日、藻からつくるバイオ燃料事業などで包括提携すると発表した。自動車部品で培ったデンソーの量産技術をいかし、ユーグレナは航空機などに使うバイオ燃料の生産能力を2025年に現状の2千倍に当たる25万トンに引き上げる。

ユーグレナは藻類の一種の「ミドリムシ」から搾った油を活用しバイオ燃料を生産。デンソーも「コッコミクサKJ」という別の藻類から燃料をつくる技術開発を進めている。

今回の提携によりユーグレナが今後、バイオ燃料の生産能力を増やす際、デンソーが生産技術などで協力する。デンソーが生産する藻類をユーグレナが採用し、原料の多様化も進める方針だ。食品や化粧品の共同開発、先端技術での連携も進める。

ユーグレナの出雲充社長は「今は(生産能力で)100トンというスケールが我々の天井になっている。デンソーの力を借りて生産の拡大、製造コストの引き下げにつなげる」と語った。同社の航空機燃料の価格は1リットル1万円ほどだが、25年には石油由来の燃料並みの100円に引き下げたい考え。デンソーの伊藤正彦専務役員は「技術供与に加え、一緒にやる可能性もある」と話し、共同工場にも含みを持たせた。

ユーグレナは05年に世界で初めてミドリムシの屋外での大量培養に成功。18年にはミドリムシから搾った油と廃食油を混ぜ、航空機燃料やディーゼル燃料をつくる実証プラントを完成させた。

デンソーは08年から藻類の研究を開始し、16年から熊本県天草市で実証施設を開業させた。自動車部品の生産技術を活用し、藻の濃度や水温、日射量などを制御。藻の生産量を18年は前年から3倍に増やしている。

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