生活保護申請時に顔写真 三重「不正、誤支給防ぐ」

2019/2/20 18:22
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三重県鈴鹿市が生活保護の申請を受け付ける際、別人への誤支給などを防ぐためとして一部の申請者の顔写真を撮影していたことが20日、市への取材で分かった。市は「違法性はないと認識しているが、応じなければ受給できないと考える人がいる可能性もある」として、顔写真以外の本人確認方法を検討する。

市によると、撮影は不正受給や誤支給を避ける目的で、2009年12月に開始。顔写真付きの身分証明書を持っていない場合などに限り、申請者の同意を得た上で、主に市役所内の個室や申請者の自宅で撮影していたが、他の来訪者がいる窓口で撮影したこともあった。

市は、今年2月1日時点で生活保護を受給していた804世帯979人のうち、464世帯511人を撮影。18歳未満を除き、世帯全員を撮影していたという。写真を台帳に貼り付けて保管しているが、画像データは削除しており、外部への流出はないとしている。

生活保護制度に詳しい小久保哲郎弁護士は「同意を得たというが、申請者は立場上、断りづらく事実上の強制だ。撮影があることでためらう人もいる。任意であることを申請者が十分に理解しないまま撮影していたとすれば、肖像権やプライバシーの侵害の恐れもある」と指摘している。〔共同〕

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