2019年7月20日(土)

紀元前製作のすずりか 九州北部で出土の石片

2019/2/20 12:09
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国学院大の柳田康雄客員教授(考古学)は20日までに、福岡、佐賀両県にある弥生時代の遺跡から、同時代中期の紀元前1世紀ごろに作られたすずりの一部とみられる石片3点が出土していたとの研究成果を発表した。柳田氏は「国内で紀元前から文字が使われた可能性を示す、最古級史料」としている。

福岡県糸島市の潤地頭給遺跡で出土した、すずりの一部とみられる石片=柳田康雄氏提供、共同

柳田氏によると、石片は2001~05年度に出土したもので、潤地頭給遺跡(福岡県糸島市)1点と中原遺跡(佐賀県唐津市)の2点。それぞれの大きさは長さ約4~19センチ、幅約4~7センチ、厚さ1センチ未満。破片表面の滑らかな形状などが、紀元前1世紀ごろの中国のすずりに似ているという。

両遺跡とも玄界灘に近い九州北部にあり、弥生時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀)に集落を形成していた。柳田氏は「大陸との交流を進めるため文字を使う必要があり、中国のすずりを模倣したのだろう」と推察する。

国内では田和山遺跡(松江市)で1998年、三雲・井原遺跡(糸島市)でも2015年に、弥生時代のものとみられるすずりの破片が見つかっている。〔共同〕

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