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チリ、ベネズエラ除く南米地域連合を提案

【ラパス=外山尚之】南米チリのピニェラ大統領は19日、独裁政権のベネズエラを除く、新たな南米の地域連合の設立を目指すと発表した。南米12カ国で構成する南米諸国連合(UNASUR)を発展させ、民主主義国のみで構成するとしている。ベネズエラの友好国であるボリビアなどの反発は必至で、実現するかどうかは不透明だ。

チリとコロンビアが中心となり、3月にも各国の首脳を招いた会議を開催するという。ピニェラ氏はベネズエラのマドゥロ政権について「民主主義の尊重や法の秩序、個人の自由が守られていない」として、参加国から除外すると明言した。

チリやコロンビアはブラジルやアルゼンチンとともに米州諸国がベネズエラ情勢を協議する「リマ・グループ」に参加しており、マドゥロ氏の退陣と大統領選のやり直しを求めている。今回の呼びかけの背景には南米諸国が一致し、マドゥロ政権への外交圧力を強化する意図が透ける。

もっとも、今回の呼びかけには反米左派のボリビアやベネズエラ情勢に対して中立的な姿勢をとるウルグアイも含まれており、全ての国が新たな地域連合の設立で合意する可能性は低そうだ。

UNASURは2004年に始まった南米共同体を前身とし、南米各国が政治・経済統合を進める目的で08年に発足した。もっとも、チリやコロンビアなどが加盟する太平洋同盟とブラジルやアルゼンチンが加盟する南米南部共同市場(メルコスル)の2共同体が並立する中、UNASURの存在感は薄かった。

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