人事労務コンサルのTMC、データ入力にRPA導入
人事労務コンサルティングのTMC(栃木県那須塩原市)は雇用保険などの申請に必要なデータ入力を自動化する。NTT東日本が開発したロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)などを導入し、手書きの書類の読み取りからデータ登録、申請後の完了報告までをほぼ自動で済ませる。単純作業はコンピューターに任せ、業務効率の向上を図る。
同社は社員の入社や退社といった情報を顧客企業に代わって自治体に申請する業務を手がける。人手不足で総務事務をアウトソーシングする企業が増え、人手による入力ではこなせる量に限りがあった。
NTT東のシステムは入力スピードに加え、ミスも少なく作業効率は「人の10~60倍になる」(TMCの葛西美奈子社長)という。
夜間にシステムを動かして自動で作業を進め、日中に人の目で確認するようにすれば生産性は大幅に向上する。2カ月ほど試験運用し、誤作動の有無などを確認した上で本格導入する。NTT東によると、RPAの導入は自治体が先行しており、中小企業での活用は珍しいという。
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