吉利、英国にデザイン拠点 著名デザイナーら起用

2019/2/19 19:05
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【北京=多部田俊輔】中国民営自動車大手の浙江吉利控股集団は英国にデザイン拠点を設置する。英ジャガー・ランドローバー(JLR)や英アストンマーティンで活躍した著名デザイナーを責任者に起用し、5年でデザイナーを100人まで増やす。傘下のボルボ・カーなどを含めた吉利の2018年の世界販売台数は前年比18%増の215万台で、デザイン力を高めることにより販売増をめざす。

18年の中国新車市場は28年ぶりに前年割れとなったが、吉利は成長が続いた(18年5月、北京国際自動車ショー)

英国のデザインセンターはコベントリー市に設置。中国で販売する吉利の乗用車に加え、傘下のマレーシア・プロトンや英ロータス、吉利とボルボがカーシェア向けに開発したリンク・アンド・コーなどのデザインを担う。

責任者には高級車のデザイン経験が豊富なウェイン・バージェス氏を起用する。欧州の自動車メーカーの間では英国の欧州連合(EU)離脱などで経営の不透明感が高まったことを受け、人員を絞り込む動きが広がっており、中国企業が優秀な人材を取り込む動きが広がる可能性がある。

吉利のデザイン拠点は上海、スウェーデン・ヨーテボリ、スペイン・バルセロナ、米カリフォルニアに展開し、デザイナーら900人余りを抱えている。18年の販売台数のうち、吉利汽車はリンク・アンド・コーを含めて150万台、ボルボは64万台、ロータスは1630台だった。

吉利は中国東部の浙江省を本拠とする民営自動車メーカーの代表的企業。10年にスウェーデンのボルボ・カーを買収し、18年2月には創業者でトップの李書福董事長が独ダイムラー株の10%弱を取得して筆頭株主になったことが明らかになった。

東南アジア市場やカーシェアなどの成長分野にも力を入れる。17年にはマレーシアの国民車メーカー、プロトンに49%出資した。

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