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ホンダ社長、英での生産終了21年中に トルコでも休止

ホンダは19日、2021年中に欧州唯一の四輪車の生産拠点である英国工場での生産を終了すると発表した。欧州販売の不振が続いており、生産体制を見直す。英国が16年の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めて以降、自動車大手が生産終了を決めるのは初めて。英国がEUとの合意なく離脱する可能性が高まり不透明感が増すなか、部品メーカーなど英国に拠点を置く製造業に影響が広がる可能性がある。

英南部スウィンドン工場の四輪生産をやめる。同工場は18年に主力車種「シビック」を約16万台生産し過半を北米に輸出していた。22年ごろを予定する次期モデルは米国などで生産する。欧州の統括機能は英国に残す。

中東欧向けの輸出拠点であるトルコ工場での「シビック」の21年中の生産終了も発表した。先行して生産能力を縮小した日本やタイなどを含め、21年末までにホンダの世界全体の生産能力は現行から6%減の510万台規模になる見通し。

同日都内の記者会見で八郷隆弘社長は「欧州での電動化への対応を鑑みて、欧州での生産は競争力の観点から難しいと判断した」と語った。英国のEU離脱は「考慮していない」としたが、「変化が読めない不透明なところがある」とも述べた。

3月29日に予定するEU離脱が「合意なき離脱」になれば、英国からEUへの輸出に10%の関税がかかる。欧州事業で苦戦するホンダにとって欧州大陸の販売が一段と冷え込む恐れがある。

英工場の約3500人の従業員の処遇については「19日から労使間の協議を始めた。できる限りのことをしたい」と述べるにとどめた。トルコ工場の約1100人の従業員の処遇も現地で協議するという。

ホンダの18年の欧州販売は13万台強にとどまり域内シェアは1%未満。英国生産のうちEU域内向け輸出は約20%にとどまり、英国に生産拠点を持つトヨタ自動車(約9割)や日産自動車(約6割)と比べて低く、欧州に生産拠点を持つ利点が薄れていた。

自動車メーカーでは日産が英国で予定していた主力の多目的スポーツ車(SUV)の生産計画を取りやめ、日本での生産に切り替えると発表。トヨタ自動車も英国がEUとの合意なき離脱になった場合、部品調達網の混乱を防ぐために工場の一時休止を検討するとしている。

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