2019年7月24日(水)

北斎の浮世絵が高層住宅に モスクワ、売れ行き好調

2019/2/19 16:49
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【モスクワ=共同】ロシアの首都モスクワ南部に江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が壁面に大きく描かれた高層住宅が完成した。住宅開発会社によると、計6棟の1500戸のうち約1450戸は売却済みと「売れ行きは好調」で3月に入居が始まる。

 モスクワ南部に建設された葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が壁面に描かれた高層集合住宅(2018年秋に撮影、エタロン・グループ提供)=共同

開発会社「エタロン・グループ」によると、6棟は31階建てで「東京タワー」と称された集合住宅。昨年12月に建設が終了した。ロシアの住宅で絵画が壁面デザインに採用されるのは珍しく、同社は「日本文化の象徴で、ロシアを含む世界で人気も知名度もあるからだ」と北斎作品を選んだ理由を説明した。

浮世絵の表現には、1棟当たり10色から成る約6千枚のパネルを使用。パネルの耐用年数は30年という。住宅はモスクワ中心部の赤の広場から南に約25キロに位置し、価格帯は最も小さな約50平方メートルで665万ルーブル(約1110万円)、最も広い約142平方メートルで1895万ルーブル(約3155万円)など幅がある。

北方領土問題などで政治的に対日強硬のイメージが強いロシアだが、日本文化に造詣が深い親日的な市民は少なくない。昨年秋にモスクワ中心部のプーシキン美術館で開催された「江戸絵画名品展」では、神奈川沖浪裏や尾形光琳の屏風絵などが展示され、平日でも行列ができる盛況だった。

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