2019年4月20日(土)

東京都日野市、土方歳三没後150年で街おこし
@多摩

東京
2019/2/19 20:00
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現在の東京都日野市で生まれ育ち、江戸時代末期に活躍した新選組の土方歳三。戊辰戦争により北海道の箱館(当時)で死亡して今年で150年だ。同市は年末まで市内各地で関連イベントを開くなどPRを展開する。全国的に知名度の高い土方との結びつきを強調することで、市の認知度向上につなげる。

JR日野駅構内では、土方歳三没後150年の横断幕を張ったり、大型のパネルを展示したりしている(東京都日野市)

土方は現在の多摩都市モノレール万願寺駅近くで生まれた。甲州街道の日野宿付近にあった道場で、近藤勇(現在の調布市出身)ら後の新選組隊士らと剣術の修行に励んだ。市内には現存する日野宿本陣や、生家跡につくられた「土方歳三資料館」など、新選組にちなんだ施設が10カ所ある。

市が都内で実施したアンケート調査で、新選組で思い浮かぶものの自由回答で土方がトップ。2018年に戊辰戦争150周年記念事業を展開した福島県会津若松市を参考に「女性にも人気のある土方を通じて日野を知ってもらいたい」(シティセールス推進課)と、19年は1年を通してPRしていくことにした。

1月から市内のタクシー会社3社が協力し、土方をモチーフにしたラッピングタクシー9台を運行。飲食店や小売店などが利用できるロゴマークもつくった。市内の関連スポットや本人が使用した鎖かたびらなど、ゆかりの品を紹介する無料の電子書籍も発行した。

4~6月は市立博物館「新選組のふるさと歴史館」で、京都での活躍から幕府側の司令官になるまでの後半生を紹介する特別展を開催。秋には新選組が題材のアニメ「薄桜鬼」とタイアップし、市内を巡るスタンプラリーを実施する。

民間も盛り上げに協力している。JR日野駅は1月中旬から、駅構内に横断幕を張ったり大型パネルを展示したりしている。京王電鉄は3月19日、土方の墓所や、菩提寺である高幡不動尊などを巡るツアーを開催する。

都内でのアンケート調査で、日野市の印象について「特にない」「知らない」が3割強に上り、知名度の向上が課題だ。市シティセールス推進課は「東京五輪をにらんで観光資源に育てるとともに、市の魅力を上げて移住者を増やすのが最終目標だ」と話している。(多摩支局長 一丸忠靖)

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