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変わらぬJOC…スポーツ界はやっぱり非常識?
編集委員 北川和徳

2019/2/20 2:00
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日本オリンピック委員会(JOC)が今夏の役員改選に向け、「選任時70歳未満」としている役員の定年規定に一部除外を設ける方針であることが明らかになった。

71歳の竹田恒和会長の続投を前提にしているようだ。まるで議論もなく、執行部からそんな方針が安易に出てくることに首をかしげたくなる。

竹田会長に関してはフランス司法当局が贈賄容疑で捜査している。訴追されたわけではない。だが、弁明のため開いた記者会見は最悪だった。

「会長が大会をイメージダウンさせるなんて」

メモに目を落としながら一方的に話して質疑はなし。竹田会長をトップとした招致委員会がコンサルタント会社に払った資金は国際オリンピック委員会(IOC)委員への賄賂だったのでは、との疑いを持たれているのだが、竹田会長は招致委ではなくただ自身の潔白を主張しただけ。組織のトップとして疑惑を招いた責任をまるで感じていない様子にみえた。

2020年東京五輪招致を巡る贈賄疑惑について記者会見し、退出するJOCの竹田恒和会長=共同

2020年東京五輪招致を巡る贈賄疑惑について記者会見し、退出するJOCの竹田恒和会長=共同

東京大会のイメージ回復に必死の大会組織委員会の職員からは「JOC会長が大会をイメージダウンさせるなんて」という愚痴さえ聞かれた。

相次いだスポーツ界の不祥事を受け、スポーツ庁は「スポーツ団体ガバナンスコード」の策定を進める。海外の事例などを参考に役員の任期や再任回数を制限する案も検討されている。

JOCは各国内競技団体(NF)がそのコードを守って運営されているかチェックする役割を担う。ところが、そのJOCの会長はすでに17年以上も代わっていない。

2001年10月、竹田氏が新会長に就任した時のことは今でも覚えている。NF代表者を前に約10分間、メモも見ないで熱く語った。「もっと前に、もっと強く、もっと美しく。JOCをスポーツ界のリーダーにふさわしい組織にします」

長い年月を経て、その約束は果たされたのだろうか。今回の定年規定の見直しには、70歳を過ぎる他のJOC幹部が東京大会まで今の地位にしがみつく狙いがあるという見方さえくすぶる。

「スポーツ界のリーダー」を自任するJOC。ならば竹田会長にも役員にも「スポーツ界はやっぱり非常識」と世の中から非難されない潔い判断をお願いしたい。

(2020年東京五輪まであと520日)

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