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ラグビー日本、残り7カ月で考えるべきこと

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2019/2/20 6:30
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9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に臨む日本代表候補が動き出した。スーパーラグビーのサンウルブズも2月23日に国内初戦を迎える。本番まで残り7カ月。これから必要な準備や注意点、対戦国の状況について考えてみた。

まず気になっているのは、W杯のメンバー31人を固める時期だ。現在、日本代表候補の選手は、東京都内で合宿中のメンバーと、サンウルブズでスーパーラグビーに参戦しているメンバーの二手に分かれている。合計で約50人の選手がW杯を目指して競争している。

多くの人間を競わせて選手層の厚みが出れば、けが人が出たときにも安心だ。スーパーラグビーを戦うためには、ある程度の人数も必要だろう。しかし、W杯までの残り時間を考えると、固まったメンバーで連係を練り、チームの一体感を高めるのが定石ではないか。

日本代表候補合宿で身振りを交えて指導するジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=共同

日本代表候補合宿で身振りを交えて指導するジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=共同

ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は6月の合宿から人数を絞る考えのようだが、2015年W杯の前は、3月から40人弱で長期合宿を張った。そのため、戦術練習や体づくり、対戦国の対策などにたっぷり時間を掛けられた。ジョセフHCには4年前との準備期間の差を埋めるための工夫を期待したい。

心強いベテランたちの復帰

チーム内に「第三者的な目」を持った人がいることも成功のカギだと考える。前回のW杯はメンタルコーチの荒木香織さんが、選手やエディー・ジョーンズHCと適切な距離感を保ちながら悩みを聞き、答えを見つけ出す手助けをしてくれた。

選手同士では距離が近すぎ、逆に話しにくい話題もある。少し離れた立場の人が身近にいてくれることはありがたかった。

前回W杯の2年前。僕が主将を外されたときも悩みに悩んで、荒木さんに相談した。返ってきたのは意外な言葉。「もう代表をやめたら、ええんちゃう?」

「あ、やめてもええんや」って思えたことで、僕は自分からもう一度、主体的に代表でのプレーを選びにいった。荒木さんの作戦にはまった形だった。

ジョセフHCも外国人のメンタルコーチを呼ぶことを考えていると聞く。ただ、通訳を挟んだ会話で、どれだけ深い意思疎通ができるか。代表のOBらが第三者的な役割に就いてもいいだろう。

メンタル面を考えたとき、W杯を経験しているコーチ、スタッフがいないことは懸念材料だが、その点では今回の合宿からベテランが増えたことは心強い。

SH日和佐篤は追加招集でW杯へのチャンスを与えられ、足を疲労骨折したフッカー堀江翔太もチームに帯同してリハビリを行っている。2人とも2度のW杯に出場しているだけに、苦境でチームを落ち着かせてくれるだろう。

ただでさえW杯は大きな重圧が掛かるが、今回は自国開催という、日本の誰も体験したことのない舞台となる。W杯を知る選手はもっと多くてもいいと思う。

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