2019年3月20日(水)

セーレン、半導体関連企業買収 「膜」で世界シェア8割

エレクトロニクス
環境エネ・素材
北陸
2019/2/19 5:30
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セーレンは18日、半導体材料のシリコンウエハーの膜加工を手掛けるケイ・エス・ティ・ワールド(福井市、KST)を買収したと発表した。KSTは光通信向け膜加工では世界シェア8割を持つ。セーレンは強化中のエレキ事業で電子デバイスや電気自動車(EV)向けシーズの研究を進めており、KSTの技術を活用して開発の幅を広げたい考えだ。

KSTは半導体材料のシリコンウエハーの膜加工に強みを持つ

セーレンは18日までにKSTの発行済み株式の55%取得した。取得額は非公表。買収後もKSTは川崎正寛社長が続投し、社名や社員についても現行体制を維持する。セーレンでは当面、出資比率は現状にとどめ、KSTが取り組む膜加工分野の増産投資での資金援助や知名度向上による事業拡大などをサポートする方針だ。

KSTは1998年の創業で、大容量のデータ通信を可能にする厚い膜加工に強みを持つ。ウエアラブル端末や次世代通信規格「5G」などと相性が良く、今後、世界的に需要が高まると期待されることから将来性を見いだした。川崎社長はセーレンからの出資受け入れを決めた背景について、「経営は安定しているが、半導体業界の規模拡大のペースについて行くため」と説明した。

セーレンによるM&A(合併・買収)は2005年にカネボウの繊維部門を買収して以来だ。これまでM&Aには消極的だったが、20年3月期からの中期経営方針で、社外のシーズを積極的に取り入れるよう戦略を転換、第1弾としてKSTの買収に踏み切った。

KSTの17年12月期の売上高は24億円、18年12月期もほぼ横ばいだったもようだ。セーレンでは今後、KSTの業績をエレキ部門に計上するが、19年3月期への影響は軽微としている。

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