金委員長に初メッセージ 拉致被害家族会「正常化反対せず」

2019/2/17 18:47 (2019/2/17 21:04更新)
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北朝鮮による拉致被害者の家族会と支援組織「救う会」が17日、東京都内で合同会議を開き、「全拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば、国交正常化に反対する意思はない」との金正恩朝鮮労働党委員長向けのメッセージをまとめた。家族会が金委員長にメッセージを出すのは初めて。「帰国した被害者から秘密を聞き出さない」との内容も盛り込んだ。

記者会見する横田さん(中央)と飯塚さん(右)(17日、東京都内)=共同

拉致問題解決後に正常化に反対しない姿勢はこれまでも示しており、改めて強調した形だ。ただ、北朝鮮側は日本政府に田中実さん(失踪当時28)ら2人の生存を非公式に伝えたとする一部報道があるが、公式には「解決済み」の立場を崩しておらず、「全被害者の帰国」という条件に反応するかは不透明だ。

メッセージは救う会のホームページに掲載し、北朝鮮に伝わることを狙う。終了後に記者会見した横田めぐみさん(失踪当時13)の母、早紀江さん(83)は「親の気持ちが通じるか分からないが、こんな状況がいつまでも続くのは日朝両国にとってもよくない」と込めた思いを述べた。

会議では、日本政府に対し「全員の即時一括帰国を実現せよ」と求めるスローガンを採択。昨年と同じ内容だが「今年中に」と期限を切る文言は削除した。

田口八重子さん(失踪当時22)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は「気持ちは『一刻も早く』だが、焦らず着実にやってほしい。日朝首脳会談は、交渉で道筋を付けてから臨むべきだ」と説明した。

飯塚さんは会議の冒頭で、2月末の米朝首脳再会談に触れ「他人任せな発想だが、北朝鮮に日本人を帰せと言ってほしい。金委員長が帰すという決断をしなければ一歩も進まない」とあいさつした。〔共同〕

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