2019年5月23日(木)
速報 > おくやみ > 記事

直木孝次郎さんが死去 歴史学者「河内政権論」

2019/2/16 21:48 (2019/2/17 1:15更新)
保存
共有
印刷
その他

日本の古代に政権交代があったとする学説「河内政権論」で知られる歴史学者で大阪市立大名誉教授の直木孝次郎(なおき・こうじろう)さんが2月2日午前1時27分、老衰のため奈良市の病院で死去した。100歳だった。告別式は近親者で行った。

歴史学者の直木孝次郎さん

神戸市で代々続く米穀商の家に生まれた。1943年9月、京都帝国大文学部を繰り上げ卒業し、海軍に入隊。山口県内で終戦を迎えた。大阪市立大助教授などを経て66年から81年まで同大学教授を務めた。

同大学在籍中、4世紀末の河内平野に登場した巨大古墳は、河内勢力がそれまでの大和の豪族主体の政権に取って代わった表れとする「河内政権論」を提唱。戦前からの「同一系統」説派と論争を巻き起こした。大阪の難波宮の遺跡保存にも尽力した。

著書に「日本古代国家の構造」「日本古代の氏族と天皇」など。87年の宮中歌会始で召人(めしうど)を務めた。

大阪大の福永伸哉教授(考古学)の話 5世紀の日本におけるヤマト政権の統治構造について文献から研究を進め、その成果は考古学の研究にも影響を与えた。2015年1月の「日本古代史と応神天皇」出版に当たっては、長文の手紙で最新の発掘調査に関する問い合わせをいただいた。晩年まで、考古学の成果も取り入れながら研究を進めた方だった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ速報トップ



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報