2019年9月18日(水)

文化知り日本酒楽しんで 新潟の酒蔵が研究所公開

2019/2/16 10:46
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新潟県新発田市の清酒製造販売会社「菊水酒造」が、主に社内限定で利用していた「菊水日本酒文化研究所」を昨年10月から一般公開している。江戸―明治期の酒器や献立集などの貴重な資料があり、酒や食に関する約3万点を収蔵する。日本酒ファンの裾野を広げるのが狙いで、同社は「お酒の楽しみ方を増やすきっかけになれば」と期待する。

一般公開された「菊水日本酒文化研究所」。見学者を案内する高野さん(右)(新潟県新発田市)=共同

JR新発田駅から車で約10分の研究所は2004年に設立。木立に囲まれ、静かなたたずまい。延べ床面積約1380平方メートルの平屋で、地下室がある。内装はすがすがしい木目が印象的だ。

図書コーナーは新旧多くの論文や学術書がずらり。明治期の和とじの料理本や、「引き札」と呼ばれる赤や黄の色鮮やかな広告チラシもある。

実際に酒席で使った品々も展示。繊細に装飾を凝らした江戸期以降のおちょこやとっくり、結婚式用の漆器の杯などが並ぶ。同社の研究員、高野良子さんは、人生の節目節目にはお酒がつきものだと指摘し「文化や歴史を意識すると味わい方も変わる。お酒を知る新しい切り口になればうれしい」と語る。

同社創業者の高沢節五郎(1857~1905年)の名を冠した醸造施設「節五郎蔵」も併設する。タイミングが合えば、蔵人が手作業で酒造りに励む姿を見学できる。

研究所は主に、社員による製品開発や技術伝承に利用してきた。地域住民や訪問客の見学希望が多く、公開を決めた。

銀婚式記念に今月、夫婦で訪れた長野県上田市の会社員、山岸定彦さん(58)は「お酒造りに関わる全ての人の努力や情熱が実感できた。素晴らしい」と笑顔を見せた。見学は無料だが要予約。〔共同〕

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