TSMC、3割減益も 1~3月、工場トラブルで下方修正

2019/2/15 22:39
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【台北=伊原健作】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は15日、2019年1~3月期の連結営業利益が前年同期比で最大3割強減少する見通しだと発表した。従来予想から減益率が約3ポイント拡大する。1月に主力工場で不良品が大量発生したトラブルの影響が出る。19年12月期通期では影響をほぼ吸収できると見込むが、米中貿易摩擦などで逆風も強い。

TSMCの半導体工場(同社提供)

同社では1月、台湾南部の工場で業者が規格外の化学品を供給し、大量の不良品が発生。米半導体大手のエヌビディア向けなどを手掛ける主力工場の一つで、影響拡大が懸念されていた。米アップルのスマートフォン(スマホ)需要の失速などによる苦戦に追い打ちをかける格好だ。

このトラブルで1~3月期の売上高に5億5000万ドル(約600億円)のマイナス影響が出るという。これとは別のプラス要因があるというが、同期の売上高は2100億台湾ドル(7500億円)強と前年同期比で13%前後減少する。1月発表の従来予想から減収率は約4ポイント拡大する。

営業利益は従来は最大約750億台湾ドルを見込んでいたが、30億台湾ドル引き下げた。前年同期比の減益率は約3ポイント拡大し、最大で31%減となる。

19年12月期通期では悪影響を吸収し、「(前期比で)わずかな増収になる」(魏哲家・最高経営責任者=CEO)とする従来の見方を変えなかった。利益への影響も小規模にとどまるという。ただスマホ市場の失速や貿易摩擦など不安要因は多い。人工知能(AI)関連など新たな需要開拓で補えるかが問われる。

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