前田建設、110億円投じた新技術研究所をオープン - 日本経済新聞
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前田建設、110億円投じた新技術研究所をオープン

前田建設工業は15日、110億円を投じて茨城県取手市に新設した技術研究所「ICI総合センター」の開所式を開いた。前田建設は「脱請負」を掲げ、インフラ運営事業などにも注力する。前田操治社長は「(脱請負の)起爆剤となるのがICI総合センターだ」と話し、新事業向けの技術開発などオープンイノベーションの拠点として活用する考えを示した。

ICI総合センターは関東鉄道常総線の寺原駅に直結している。業務拠点の「エクスチェンジ棟」と、カフェや運動機器などを設置してリラックスできる空間が広がる「ネスト棟」、最新鋭の機器などを備えた実験棟2棟で構成。秋にはセンターに隣接し、廃校となった小学校の校舎を改修した研修施設も開く。

前田建設は数年前からスタートアップとの連携に力を入れ、高知工科大学とも包括的連携協定を結ぶなど外部との連携を強めている。今回の施設は、そうした連携の主要拠点として機能する。

同社は国内の建設需要の先細りに備えて「脱請負」を打ち出し、公共インフラの運営権を取得する「コンセッション」事業などに力を入れている。前田社長は「コンセッションの案件は一つ一つ中身が大きく異なり、求められる技術が違う。最適な提案をするには1社の力だけではできない」と語り、オープンイノベーションの重要性を強調した。

(高尾泰朗)

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