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阪神・矢野監督、投手力底上げへ浜地ら若手競わす

昨季は17年ぶりの最下位に沈んだ阪神が、矢野燿大・新監督の下、巻き返しをかけて2月の春季キャンプに臨んでいる。捕手出身の監督にとって、気になるのはやはり投手陣の出来のようだ。ブルペンでの投球を見守る中でも、意識にあるのは「いかに打者を抑えるか」という捕手の視点。新球習得など自分の殻を破る挑戦を奨励しつつ、若手の台頭を待ち望んでいる。

沖縄・宜野座の1軍キャンプに帯同した選手は計43人。中でも投手陣は22人が開幕1軍入りを目指し、しのぎを削る大所帯だ。矢野監督は昨季、2軍監督としてファーム日本一を達成。その中で「(1軍で)使えそうな選手もたくさんいた」という思いから、3年目の右腕、浜地真澄(20)らを抜てきした。

浜地は福岡大大濠高から2017年にドラフト4位で入団。1年目は故障もあって目立たなかったが、昨季は2軍で9試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率1.00。矢野監督が1軍監督に就任後、初めて行った昨秋の高知・安芸キャンプでも、成長ぶりを評価していた。

同じ高卒3年目の右腕、才木浩人(20)、同4年目の右腕、望月惇志(21)に浜地を加えた同世代3人について、矢野監督は「将来、誰がエースになってもおかしくない素材」と高く評価する。3人の共通点は直球に力があること。武器になる変化球を習得できれば投球の幅が広がり、1軍でも勝てる投手になるという見立てだ。才木は昨季すでに1軍で6勝を挙げ、浜地らの一歩先を行く。

浜地も貪欲に課題克服に取り組む。宜野座キャンプの第2クール初日、元中日エースの川上憲伸氏がブルペンを視察に訪れると、ニコニコと自分から話を聞きにいった。教わりたかったのはカットボールの投げ方。日米通算125勝の右腕が得意にした球種を自分のものにしたいと、自然に体が動いたという。

矢野監督も「カットは浜地に合う」と考えていたそうで、川上氏に自ら教えを請う浜地の姿に驚きつつ、一緒に話を聞いた。カットボールの極意はバットの芯を外す小さな変化、という川上氏の説明にうなずき、「捕手っぽい考え。いいことを言ってもらった」と喜んだ。

今季、先発陣には前オリックスの西勇輝(28)、前中日のオネルキ・ガルシア(29)が加わり、ランディ・メッセンジャー(37)と合わせ、2桁勝てる投手が3人そろった。ここに矢野チルドレンの台頭、不振が3年続いた藤浪晋太郎(24)の復活が重なれば……。皮算用とはいえ、期待が膨らんでくる。

(影井幹夫)

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