2019年6月18日(火)

トルコ経常赤字が縮小 18年、景気減速で輸入減

2019/2/15 0:50
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【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ中央銀行は14日、2018年の国際収支を発表した。景気の悪化で輸入が減り、経常赤字額は前年比41%減の276億ドル(約3兆円)に縮小した。米国との政治対立を原因とする通貨リラの急落で輸入物価が上昇し、消費や投資が低迷している実態を表している。トルコ経済は19年前半にかけてマイナス成長が続く見通しだ。

原油や天然ガスを輸入に頼るトルコは慢性的な経常赤字体質だ。18年の経常赤字額は景気悪化と輸入減を受け、10年以降で最も低い水準となった。QNBフィナンスバンクの推計によると国内総生産(GDP)比の経常赤字は17年の5.6%から3.5%に改善した。

海外からの直接投資は14%増の131億ドルだった。リラ安を受け、外貨換算で割安になった不動産への投資が増えたことが主因だ。16年のクーデター未遂事件後の反政権勢力に対する弾圧などで海外投資家はトルコの投資環境に懸念を抱いており、工場建設や企業買収は振るわない。

取引が正確に分類できない「誤差脱漏」は211億ドルと17年から30倍超に急増した。企業や投資家の資金調達手法が複雑化したり、必要な届け出を怠ったりした可能性がある。

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