売れ筋コートは高機能素材 撥水や防風、天候選ばず
自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」の投稿件数で、全体のおよそ30%を占めたのが「ジャケット・アウター」だった。

さらに投稿内容を詳しくみると、「ジャケット・アウター」に関連する頻出語としてトップとなったのが「コート」だ。

今回は、フェイシーに登録するセレクトショップの店頭での消費者の動きも踏まえ、売れているコートを紹介する。
■天然素材ではなく、テック素材が注目
東京・高円寺のセレクトショップ「Lampa(ランパ)」は今季、ダウンジャケットが絶好調だったが、実はコートの売れ行きも好調だった。一般的なコットンやウールなどの天然素材のものではなく、ダウンと同じように撥水(はっすい)効果や防風性に優れた高機能素材のものが人気だったという。あらゆる天候に対応できるのもポイントだ。デザイン的には、スーツの上からでも羽織れるスタンダードなものが好まれた。

■ベーシックなコートとは一線を画すデザイン
東京・代々木上原のセレクトショップ「Sunday people(サンデーピープル)」で、とりわけ客の関心を集めていたのが、「yoko sakamoto(ヨーコサカモト)」の一着だ。チェスターコートやステンカラーコートといったスタンダードなアイテムを好む30代から40代の客を虜(とりこ)にしているという。

■シンプルで機能的で着心地良好
「うちは比較的アウターが動きやすいんですよね」と話すのは、長く着られ、着心地の良いものを集める東京・蔵前のセレクトショップ「WEEKENDER SHOP」(ウィークエンダーショップ)。好調だという「STILL BY HAND」のコートは、着心地の良さに加えて、シンプルなデザインでありながら機能面でも優れているのが特徴だ。

文:FACY編集部 齊藤 峻(https://facy.jp/)