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「タコ」をつかい上空で風力発電 英蘭シェルが出資

【シリコンバレー=中西豊紀】米グーグル系の企業で、風力発電機がついた飛行艇をタコのように飛ばして電力を得るシステムを開発している「マカニ」に英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが出資したことが分かった。シェルが得意とする洋上発電にマカニの技術を組みあわせ効率的な発電を目指す。新エネルギーでIT(情報技術)と石油業界が組む珍しい試みだ。

グーグルの風力発電は「タコ」のような飛行艇を使う。

マカニが13日までにブログを通じて明らかにした。出資額は公表していない。同社は2013年からグーグルの新規事業のひとつとして、飛行艇を使った発電事業の研究を続けてきた。今回の出資を機にグーグルの持ち株会社、アルファベットの下にぶら下がる形態をとり、単独採算での商用化を急ぐ。

マカニの飛行艇は電線で地上の基地局とつながっており、発電時はタコのように1000フィート(約300メートル)の上空を旋回し電気を基地局に送る。風車を地上に建てる従来の風力発電よりも強い風を受けることができるため発電効率が高いという。

シェルは洋上での風力発電事業を進めているが、今回の出資により洋上の「うき」を基地局にマカニの飛行艇を飛ばして電力を得るプロジェクトに乗り出す。まずは今年後半にノルウェーで実験を始める計画だ。

マカニによると飛行艇は通常の風車よりも軽いため、比較的浅い洋上でも「うき」を浮かべることが可能だという。通常の洋上発電設備は水深50メートル以上ないと風車を浮かべることができないという。

洋上発電は日本でも東京電力や九州電力が事業化を研究している。マカニのような新技術の商用化は、市場の拡大を後押ししそうだ。

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