2019年3月20日(水)

NATO国防相、INF条約の失効後を協議
ロシアに条約復帰も要請

ヨーロッパ
北米
2019/2/14 2:30
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【ブリュッセル=森本学】北大西洋条約機構(NATO)は13日、ブリュッセルの本部で国防相理事会を開いた。米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約が8月に失効する可能性が大きくなる中、失効後の「ロシアのミサイルが増える世界に適応するための手段」(ストルテンベルグ事務総長)を議論した。

NATO国防相理事会に臨むストルテンベルグ事務総長(13日、ブリュッセル)=ロイター

理事会後の記者会見でストルテンベルグ氏は「ロシアによるINF条約違反の影響を評価中だ」と説明するにとどめ、具体的な失効後の対応策への言及は避けた。

そのうえで「欧州に新たな地上配備型の核ミサイルを配備するつもりはない」と強調。ロシア側との新たな軍備拡大競争を避けるため、あくまで「防衛的」な姿勢で臨むとした。

INF条約を巡っては、ロシアが条約に違反してミサイル開発を進めてきたとして、米国が1日に条約破棄を表明。ロシア側も対抗して破棄を表明した。8月まで6カ月間の猶予期間中に歩み寄りがなければ失効する。

NATOは1日、米国の判断を「完全に支持する」との声明を公表した一方で、ロシア側に再考も促している。ストルテンベルグ氏は13日、「まだロシアが戻ってくるチャンスはある。すべてのNATO加盟国はロシアとさらに向き合う用意がある」と述べ、失効回避へ協議を呼び掛けた。ストルテンベルグ氏は15~17日に開くミュンヘン安全保障会議の場で、ロシアのラブロフ外相と会談する予定だ。

理事会は14日まで開き、2日目はアフガニスタン情勢や欧州連合(EU)との防衛協力などを協議する。米国のシャナハン国防長官代行にとっては初のNATO閣僚理事会の出席となった。

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