2019年3月26日(火)

フィリピン当局、政権批判サイトの編集長を逮捕

東南アジア
2019/2/14 0:24
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの捜査当局は13日、ドゥテルテ大統領の政権を批判してきたニュースサイト「ラップラー」のマリア・レッサ編集長を逮捕した。過去の記事に名誉毀損の疑いがあると説明している。ドゥテルテ氏は薬物対策などに対する同氏の強硬姿勢を批判するラップラーの報道内容に対し、かねて不満を表明していた。

逮捕されたニュースサイト「ラップラー」のマリア・レッサ編集長(中央、13日)=ロイター

国家捜査局の担当者が首都マニラのラップラー本社で逮捕状を執行し、レッサ氏を連行した。2012年に掲載された記事で名誉を毀損されたとする男性が法務省を通じて告訴していた。

レッサ氏は米CNNのマニラ、ジャカルタ両支局長を務め、ラップラーを共同で創業した。運営会社の最高経営責任者(CEO)も務める。多くの死者を出しているドゥテルテ政権下での薬物捜査などを批判してきた。米タイム誌の18年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」では真実を追究したジャーナリストの一人に選ばれた。

ドゥテルテ氏はラップラーを「フェイク(虚偽)ニュースだ」と公然と非難してきた。同社が米投資ファンドから資金を得たことについて「米中央情報局(CIA)から資金を受け取った」などと発言したこともある。

18年1月には証券取引委員会がラップラーに対し、外資規制に違反したという理由でメディア・法人の認可取り消しを命じた。同年11月には法務省がラップラーの運営会社とレッサ氏を脱税で告訴した。

レッサ氏の逮捕についてフィリピン・ジャーナリスト全国組合は「政府は批判的なメディアを強引に黙らせ、表現の自由を抑圧している」と抗議する声明を出した。パネロ大統領報道官は「逮捕に足る嫌疑があると裁判所が判断しただけだ」と地元メディアに語った。

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