弁護士刺殺、県も賠償責任 高裁支部が警官不手際認定

2019/2/13 17:28
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秋田市で2010年、弁護士、津谷裕貴さん(当時55)が自宅で男に刺殺されたのは臨場した警察官の不手際が原因だとして、遺族が秋田県と男に計約2億2185万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、仙台高裁秋田支部であった。山本剛史裁判長は男だけに賠償を命じた一審秋田地裁判決を変更し、県と男に計約1億6480万円の賠償を命じた。賠償額は一審判決と同額。

判決理由で山本裁判長は「(臨場した)警察官2人は、弁護士の生命身体を保護する義務に反して規制権限を適切に行使せず、弁護士が殺害されるに至った」と述べ、県には男と連帯して賠償金を支払う責任があると認定した。

津谷さんは警察官に加害者と間違われているうちに菅原勝男受刑者(75)=殺人罪などで無期懲役確定=に刺されており、訴訟では警察官らの対応の妥当性が争点となった。控訴審で遺族側は、警察官が津谷さんを保護できたことを立証する現場の再現動画などを提出した。

一審判決は、受刑者が持ち込んだ拳銃を津谷さんが手にしていた状況などから、犯人と取り違えた警察官の判断は不合理ではないとして県への請求を退け、受刑者に賠償を命じた。遺族と受刑者が控訴した。刑事事件の確定判決によると、菅原受刑者は10年11月、離婚調停で妻の代理人を務めた津谷さんを恨み、枝切りばさみで刺殺した。〔共同〕

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