アニメ「鷹の爪」制作会社に課徴金 架空売り上げで粉飾、監視委勧告
証券取引等監視委員会は13日、架空の取引で過大に売り上げを計上していたとして東証1部上場で、「秘密結社鷹の爪」で知られるアニメ制作会社のディー・エル・イー(DLE)に1億3540万円の課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。東証1部の昇格を目指し、経営陣が主導して決算をよく見せかける不正会計を繰り返していたという。
監視委によると、DLEは制作予定のアニメが未完成でありながら前倒しで売り上げを計上していた。実体がない架空の取引で映像制作に関する売り上げを盛るなど不正会計を続けていたという。過大に計上した売上高は18年までの4年間で約23億円で有価証券報告書に虚偽の内容を記載していた。DLEはアニメ「秘密結社鷹の爪」や「若おかみは小学生!」などの代表作で知られる。
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