アサヒグループホールディングス(GHD)は資源の有効利用や環境負荷の低減を進める方針を発表した。再生可能エネルギーの活用などで2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを目指すほか、容器の軽量化や環境に優しい技術の開発も進める。廃プラ削減などに市場や消費者の関心が高まっており、対策をアピールする。
「アサヒグループ環境ビジョン2050」を策定した。50年までにグループの事業活動に伴うCO2排出量をゼロにする目標を掲げる。省エネや再生可能エネルギー活用などで対応する。
容器の軽量化では、アサヒ飲料が「カルピス」に使うプラスチックボトルを現在の1本当たり34グラムから2グラム軽くする。3月下旬から始め、プラスチックの使用量を年間で約130トン削減できるという。ほかの飲料容器も包装をなくしたり、自然由来の素材を使ったりする。酵母や乳酸菌などの微生物を活用する技術を応用し、環境に優しい技術の開発などにも力を入れる。