【カイロ=飛田雅則】55の国・地域で構成するアフリカ連合(AU)は11日、エチオピアの首都アディスアベバで開いた2日間の首脳会議を終えて閉幕した。アフリカは紛争などで家を追われた国内避難民を含む2000万人超の難民を抱え、地域の負担増や政情不安につながっている。難民の抑制や帰還に向けて関係国が協力することを確認した。
AU議長のエジプトのシシ大統領は会議で「難民や避難民の原因をなくす必要がある」と述べた。そのためシシ氏は安全や安定を脅かす紛争やテロの脅威をなくす必要があると強調した。シシ氏は今年、ルワンダのカガメ大統領に代わりAU議長を務め、治安に力を入れる見通し。
さらにAUは経済の活性化を狙い、アフリカ大陸を包括する自由貿易協定(FTA)の早期実現に向けて協力することも確認した。