元慰安婦「天皇陛下が謝罪を」 韓国の国会議長
韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長は米ブルームバーグ通信とのインタビューで、従軍慰安婦問題について、天皇陛下の謝罪が必要との見解を示した。「日本を代表する首相もしくは近く退位する天皇が(元慰安婦の)手を握り本当に申し訳なかったと一言いえば、問題はすっかり解消される」と述べた。陛下を「戦争犯罪の主犯の息子だ」とも指摘した。同通信が9日までに伝えた。
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慰安婦問題を巡っては「最終的かつ不可逆的な解決」で合意した15年の日韓合意で「日本政府は責任を痛感している」と明記した。文議長は「それは法的な謝罪だ。国家間での謝罪はあるが、問題は被害者がいることだ」と語り、元慰安婦への直接の謝罪を求めた。文議長は2004年から08年まで韓日議員連盟の会長を務めた「知日派」として知られる。
文議長は17年の文在寅(ムン・ジェイン)大統領就任時は特使として来日した。18年から韓国国会議長を務めている。今回の発言が日韓関係の悪化を加速させる可能性がある。