神奈川県19年度予算案、1兆8299億円 五輪・保育重点

2019/2/8 18:00
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神奈川県は8日、2019年度予算案を発表した。4月に知事選を控えていることから新規事業を絞った「骨格予算」と位置づけたが、一般会計は18年度当初予算比0.2%減の1兆8299億円となった。20年に迫った東京五輪の準備のほか、国が10月から始める幼児教育・保育の無償化関連の費用などを盛り込んだ。

湘南港には多くのヨットが置かれている(神奈川県藤沢市)

湘南港には多くのヨットが置かれている(神奈川県藤沢市)

県は知事選後に追加の新規事業などを盛り込んだ補正予算を編成し、「フル予算」にする方針。黒岩祐治知事は同日の記者会見で「持続可能な神奈川に向けた骨太な骨格予算。財政健全化にも配慮した」と説明した。

東京五輪のセーリング競技を江の島(藤沢市)で開催するため、既存艇の一時移動や会場整備などの費用を盛り込んだ。江の島の湘南港には通常、学生や一般個人らが利用するヨット約750艇が置かれている。19年8月開催のワールドカップ(W杯)や五輪時には、一時的に県内外の他港に移動することが求められていることに対応する。ラグビーワールドカップ関連と合わせ、五輪・パラリンピック関連は33億円を計上した。

子育て支援では10月からスタートする幼児教育・保育の無償化の関連費用として、139億円を計上した。待機児童対策では一時職を離れていた保育士を復帰しやすくするため短時間勤務での雇用促進や、医療支援の必要な子ども向けに看護師を保育施設に配置しやすくする支援も盛り込んだ。子育て関連の予算額は計1294億円となった。

入所者の殺傷事件が発生した、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の再整備などに、5億2346万円を計上。電気自動車などを蓄電池として活用するため、建物との間で充給電するための設備導入に補助するほか、水素エネルギー利用に向けた研究費用なども盛り込んだ。

歳入では県税収入が1兆1853億円と、0.4%増加した。知事選後の補正予算の財源用に、県税の計上を50億円分留保した。好調な景気を背景に法人2税が7%、地方消費税が3%増えた。今回の予算編成では赤字県債を発行せず、臨時財政対策債の残高も01年度以降で初めて減少した。

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