2019年2月22日(金)

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ラグビー天理大、関西勢の存在感示す準V

2019/2/9 6:30
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ラグビーの全国大学選手権で天理大が準優勝を果たした。大会9連覇中だった帝京大を準決勝で破っただけに、初の頂点を逃した失望感は大きい。ただ、大学ラグビー界に「関西勢ここにあり」というところを示した点でも意義深い健闘だった。

1月2日の準決勝。天理大の武器のスクラムが前半から威力を発揮した。19分、モールで前進するようにぐいぐいスクラムを押し、その圧力にたまらず帝京大が反則。ペナルティートライを挙げた。その後も組んでは押して主導権を握り、10連覇を狙った相手を29―7で下した。

天理大は反撃も実らず初優勝を逃した(1月12日)=共同

天理大は反撃も実らず初優勝を逃した(1月12日)=共同

12日の明大との決勝もスクラムから流れに乗った。開始早々にスクラムを押し、相手が反則。敵陣深くのラインアウトを得て先制トライにつなげた。だが、その後はラインアウトのミスなどで流れを失い逆転を許す。後半に2連続トライで追い上げたものの、17―22で敗れた。

幕切れの衝撃度も天理大の傷を深くした。ボールを保持して試合を終わらせにかかった明大が、残り約30秒の土壇場で反則を犯す。後半終了を知らせるホーンの後のラストプレー、天理大はスクラムから右に展開したが、CTBフィフィタのまさかの落球で万事休した。

22大会ぶりの優勝を遂げた明大は昨季、帝京大との決勝で1点差で涙をのんだ。天理大・小松監督は、並々ならぬ思いで今季に懸けてきた相手の思いに触れ「そこで差が出たかな」。

準決勝の天理大は、王者・帝京大に胸を借りる姿勢で臨んだことが奏功。そこでの快勝から「決勝は天理有利」の評判が立ったが、それで挑戦者の姿勢が失われたところはなかったか。日ごろ関東勢が主戦場とする秩父宮に圧倒的な「メイジ」コールがとどろき、「雰囲気にのまれた」(フランカー岡山)ことも誤算。そうして重圧に押しつぶされていった中で起きた、フィフィタのノックオンだった。

初めて大学選手権決勝に進んだ2011年度は立川理道、ハベア、バイフの強力バックス陣を前面に打ち立て、帝京大に12―15の熱戦を演じた。その後はFWの底上げにも力を入れ、今季は高い総合力で関西大学リーグを3連覇。大学選手権も制せば、トップリーグの神戸製鋼、全国高校大会の大阪桐蔭と併せて初の「関西勢3冠」の快挙となるところだったが、その期待も重圧になったか。

「ファイナルで勝つ何かが足りなかったのだと思う」と小松監督。その「何か」を探し当て、今季の明大のように雪辱への熱い思いを心に宿せば、悲願の頂点も現実のものになるはずだ。

(合六謙二)

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