シアーズ、清算回避 米裁判所が前CEOの買収案承認

2019/2/8 7:50
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【ニューヨーク=高橋そら】2018年10月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した米小売り大手シアーズ・ホールディングスを巡り、米連邦破産裁判所は7日、エドワード・ランパート前最高経営責任者(CEO)が示した買収案を承認すると表明した。複数の米メディアが伝えた。同社は事業清算を回避し、再建に向けて前進する。

清算は回避したが再建への道のりは険しい=AP

清算は回避したが再建への道のりは険しい=AP

報道によるとニューヨーク市破産裁判所のロバート・ドレーン判事は同日、ランパート氏の買収案を承認すると明らかにした。

ランパート氏は自身が率いるヘッジファンドを通じて52億ドル(約5700億円)でシアーズを買収する意向を示していた。同社の再建を担う取締役会は1月に同氏の買収を受け入れる声明を出しており、破産裁判所の判断が注目されていた。ランパート氏の計画が承認されたことで、全米425店舗の営業や4万5000人規模の雇用は維持される見通しとなった。

ただシアーズ再建の道のりは険しい。同社は全米で百貨店やディスカウントストアを展開しているが、ネット通販の拡大に合わせた戦略を描けず業績が次第に低迷し、経営破綻に至った。実店舗への投資もなおざりになり徐々に客足が遠のいた。2013年にCEOに就任したランパート氏が収益力のある自社ブランドの売却を進めたことが競争力低下の一因となったとの指摘もあり、課題は山積している。

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