2019年5月21日(火)

南アフリカ、5月8日に総選挙 大統領表明

2019/2/8 4:43 (2019/2/8 14:46更新)
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【アンカラ=佐野彰洋】南アフリカのラマポーザ大統領は7日、ケープタウンの議会で施政方針演説に臨み、5月8日に総選挙を実施すると表明した。アパルトヘイト(人種隔離)撤廃後の1994年に行われた全人種選挙から一貫して政権を維持してきた与党アフリカ民族会議(ANC)への支持は退潮傾向にある。ANCが議席を大幅に減らせば、党内の権力闘争が再燃し、ラマポーザ氏の構造改革路線が揺らぐ可能性もある。

ラマポーザ氏は演説で「不透明で自信と信頼を失った時期」から南アが立ち直りつつあると強調した。汚職や腐敗がまん延したズマ前政権時代に低迷した経済の再建を繰り返し訴えた。

経営危機に陥り電力供給が不安定な国営電力エスコムを巡っては、発電、送電、小売りの3社に分割し持ち株会社の傘下に置く再編構想を示した。南ア沖で大規模ガス田を発見したとの7日の仏トタル発表については「ゲームチェンジャーだ」と歓迎した。

ラマポーザ氏は経済格差是正を目的に少数派の白人が大半を所有する土地の無償収用と黒人への再配分を目指している。このために必要な憲法改正について「曖昧さのない条項を提示する」準備が進んでいると語った。

国際通貨基金(IMF)によると、2015~18年の南アの経済成長率は1%前後と低迷し、アフリカ第2の経済大国の潜在力を示せていない。失業率は3割近くに達し、雇用創出と汚職や貧困対策が急務となっている。

ANCの国民議会(下院、定数400)での現有議席は249。次期総選挙での過半数確保は確実とみられているが、議席数を大きく減らせば、党内のズマ前大統領に近い議員がラマポーザ氏の追い落としに動くことが懸念されている。

18年2月に就任したラマポーザ氏は汚職疑惑で退陣したズマ氏の残りの任期を引き継いでいた。

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