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松田宣と内川、2人のベテラン正念場 ソフトバンク
キャンプリポート

2019/2/7 22:00
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全体練習の後、サブグラウンドで個別の守備練習が始まった。三遊間への強い打球を「ムリ!」と見送る松田宣浩(35)にノッカーの本多雄一内野守備走塁コーチから声が飛ぶ。「早過ぎるよ、諦めるのが」。同期入団の掛け合いにファンからは笑い声が起きる。

本多コーチ(右)から指導を受ける松田宣。背番号を5に戻し、巻き返しを期す=共同

本多コーチ(右)から指導を受ける松田宣。背番号を5に戻し、巻き返しを期す=共同

一見ほほ笑ましいやり取りでも本多コーチは半ば本気だ。松田宣の三塁守備には現役時代から思うところがあったという。「出れば捕れたという当たりが多かった。最低でも止めれば1点防げる場面もある。まずは出てから判断するという意識改革をしてほしい」。ひとつ年少の新米コーチは手厳しい。

不動のレギュラーだった松田宣も今年は立場がやや違う。昨季は32本塁打、82打点の一方、打率はレギュラー定着以来最低の2割4分8厘。日本シリーズを連覇したポストシーズンでは度々先発から外された。

このオフ、自ら希望して背番号を3から入団当初の5に戻し「ルーキーのときみたいに一生懸命野球をしたい」と雪辱を期す。引っ張り中心だった打撃は確実性の向上を目指し、右中間を中心に打ち返す。

体力強化に取り組む内川。順調な調整に表情は明るい(右は王球団会長)=共同

体力強化に取り組む内川。順調な調整に表情は明るい(右は王球団会長)=共同

野球人生の正念場なのは内川聖一(36)も同じだ。工藤公康監督の就任以来4年間務めてきた主将の任を解かれた。「一人ひとりが主将のつもりで」(工藤監督)というのが表向きの理由だが、2年続けて故障で戦列を長く離れ、主軸らしい働きができなかったのは紛れもない事実だ。

「自主トレから順調にきている。1年間しっかり戦える体をつくりたい」と内川。キャンプでの表情は明るい。1日おきで午前中は走り込みばかりというハードなメニューに息を切らせながらも、練習の合間には子どもを抱いての写真撮影などファンサービスにも積極的だ。「もう一回しっかりやることをやって結果を見てみたい」

昨季後半の巻き返しの原動力になったジュリスベル・グラシアルの残留が決まった。複数ポジションを守れる助っ人は松田宣、内川のライバルでもある。「ベテランには1年でも長くやってほしいが、定位置が約束されているわけではない。競争の中でチャレンジしてほしい」と工藤監督。

昨年は日本一達成の翌日に摂津正、五十嵐亮太(ヤクルト)ら元主力が戦力外通告を受けた。球界随一の厚待遇と表裏一体をなす厳しさは王者の強さの源泉でもある。ともに複数年契約の最終年を迎える今季、2人のベテランはどのような答えを出すか。(吉野浩一郎)

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