キリン、ペット樹脂5割を再生品に 資源循環の方針発表

キリンホールディングス(HD)は7日、清涼飲料などに使われるプラスチックの資源循環を進める方針を発表した。2027年までに、国内で清涼飲料などのペットボトルに使う樹脂の50%をリサイクル品にする目標を掲げた。17年の3%から引き上げる。世界でプラスチックごみの海洋汚染が問題となるなか、対策を急ぐ構え。
キリンがプラスチックの資源循環に関する目標を掲げるのは初めて。グループでは清涼飲料を中心に酒類の一部でペットボトルを使っており、全体で年約6万トンのペット樹脂を使っている。他の企業を含めて国内全体で流通しているペットボトル商品の1割強を占め、大口の需要家だ。
具体策としては国や地域、業界団体などと連携しながら、良質な使用済みペットボトルを効率的に回収し、利用する仕組みづくりに取り組む。ペット樹脂の使用を減らすため、ペットボトルの軽量化を進める。人間や動物が食べない「非可食性」の植物由来のペット樹脂の導入も検討する。
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