2019年4月19日(金)

群馬県知事選、焦点は「自民一本化」 現職不出馬で

政治
北関東・信越
2019/2/6 22:00
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群馬県の大沢正明知事(73)が任期満了に伴う今夏の知事選に出馬せず、今期限りで引退する。2007年に初当選した大沢氏は現在3期目。多選や自身の年齢などを総合的に判断した。知事選には自民党の山本一太参院議員(61)がすでに立候補を表明している。党内には別の候補者を模索する動きもあり、今後は自民が山本氏に一本化するかが焦点となる。

今夏の群馬県知事選の不出馬意向を表明する大沢正明知事(6日、群馬県庁)

6日午前の記者会見で正式に不出馬を表明した。大沢氏は初当選時に「2期8年」を公約に掲げており、「多選や自身の年齢のこともあって、3期目の当選時から今期限りという思いだった」と話した。

任期中には特別支援学校の整備を進めたほか、14年の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に尽力した。高崎市では大型コンベンション施設が着工し、20年春に開業を控える。同年春には長野原町に八ツ場ダムが完成する予定だ。大沢氏は「大きな事業の方向性がついた。今後は若い人に群馬を引っ張っていってもらいたい」と述べた。

知事選への立候補を表明している山本氏は第2次安倍内閣で沖縄・北方相を務めた。経験や知名度は豊富だが、党内では党県連に事前説明なく出馬を表明したことに反発する声もある。大沢氏が出馬すれば保守分裂となることから、進退に注目が集まっていた。

大沢氏は07年、自民党公認候補として知事選に出馬。4期16年にわたって知事を務めていた当時現職の小寺弘之氏を破り、初当選した。

会見で大沢氏は「自分が知事になったときも分裂選挙だった。経済界にも現職(の支持者)が多く、腹を割って議論できるまでに時間がかかった」と話した。その上で「官民一体となって進むため、(今夏の知事選では)一本化して選挙ができるよう期待したい」と述べた。自身の後継候補を指名することは否定した。

大沢氏の不出馬表明について、県庁内では冷静な受け止めが目立つ。ある幹部職員は「山本氏の出馬表明を受け、大沢氏には追い込まれている感じがあったので、この結果を予測していた人も多いのではないか。無理に出馬して晩節を汚さなかったことはある意味英断だと思う」と話す。

一方、自民党内の一部では現職知事が進退を明らかにする前に出馬表明した山本氏への反発が根強く残る。大沢氏に近い有力者の間では「このまま不戦敗というわけにはいかない」と、対抗馬擁立を模索する動きが消えていない。

大沢氏の地元である群馬県太田市では、不出馬を残念がる声が上がった。太田商工会議所の正田寛会頭は「国道354号の全線開通など、市民の課題解決に尽力してくれた。中心部だけでなく((群馬の南東部にあたる)東毛地域に光を当ててくれたと思う」と振り返った。

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