長野県で豚コレラ確認 約2500頭を殺処分

信越
2019/2/6 22:00
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長野県は6日、宮田村の養豚場で豚コレラを確認したと発表した。愛知県豊田市の養豚場が5日に宮田村の養豚場に出荷した子豚80頭の遺伝子検査をしたところ79頭が陽性だった。県は養豚場で飼育する2444頭の殺処分を開始し、9日までに汚染物品も合わせた埋却や消毒など防疫措置を完了する予定。県内で豚コレラ発生が確認されたのは1982年以来。

養豚場の豚を殺処分する県職員ら(長野県宮田村)

子豚を運んだ同じトラックで宮田村の養豚場が長野県松本市の食肉処理場に5日に出荷した豚38頭も12頭が陽性で、すべて殺処分し埋却する。県は防疫対策を進めるため陸上自衛隊に災害派遣を要請した。宮田村の養豚場と合わせた3日間の動員人数は獣医師や自衛隊を含めのべ700人を予定している。

県は6日午前、阿部守一県知事を本部長とする緊急の特定家畜伝染病防疫対策本部会議を開催。宮田村の養豚場への立ち入りを制限するとともに、この養豚場と共同の堆肥場などを使う養豚場の監視を強化することを決めた。松本市の食肉処理場も閉鎖した。

県は食肉処理場などを介した県内へのさらなる広がりについて「リスクが全くないとは言えない」(農政部)としており、接触した可能性のある豚のリストアップを進めている。

県園芸畜産課は県内畜産農家などに、衛生管理の徹底や野生動物の侵入防止策の強化、異常な豚・野生イノシシの早期発見や通報を呼びかけた。

記者会見で阿部知事は「豚コレラは人に感染する恐れはなく、万が一、感染した豚の肉を食べても人体に影響はない。風評被害が広がらないよう、正確に情報を発信したい」と述べた。

豚コレラは昨夏から岐阜県内で広がっていた。長野県によると、豚の食欲不振など異常がみられた豊田市の養豚場について愛知県が4日に検査を開始したが、この養豚場は検査結果を待たずに宮田村などに出荷していた。阿部知事は「出荷側の農場で止められなかったのか関係機関にしっかり検証してもらいたい」と述べた。

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